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読みきり下書き小説公開♪


続きからでちょっと長い東方小説を書いてますので読みたい方は続きからを押してください♪




東方紅月夜-Blood Of Moon Night-
前書き
とりあえず下書き段階で載せておこうと思いますけど
まぁブログで載せると長く感じますねw
感じるだけで多分、本とかにすると数ページがいいとこかな^^;
この下書きからどんどん情景などをえがいて本格的にしていくと二倍かぐらいの長さに・・・なるかなぁ・・・

前記事のコメント返信は次回の記事で返します^^
最後の方に今出来ている段階の前半部分を載せてますので下書きと比べてみてもらうと色々違うと思うので
比べてもらうといいかもしれません♪

それでは下書き段階をどぞ!!



時は過去を遡り、紅魔館では咲夜という存在が現れる前のかなり古い話
スカーレット姉妹のフランドールが生まれてから余り年月が経っていなく数字に表すと
約290年といったころ、紅魔館で起きたある出来事があった。

『ヴラド・ツェペシュ死去』

その理由は明らかとはなっていないがこれは紅魔郷を大きく揺るがす出来事になった
この出来事の発端を調べる為、振り返るは姉妹が誕生して5年程経った月日・・・
今彼女たち姉妹の過去の真実が暴かれる・・・

第1章<親に虐待を受けた姉妹>
-事の発端、姉妹誕生から約5年。-
フラン「ねぇ、お姉様・・・私たちはいつになったらここから出られるのかな?」
レミリア「あいつらが消えたら、じゃない?」
フラン「もう限界だよ・・・」
レミリア「耐えるしかないのよフラン・・・」
場所は紅魔館の端の端、収容所にも似たような部屋に2人はいた
2人の背中にはまだ吸血鬼の証である翼が生えていない為、見た目は普通の人間そのもの
フラン「ねぇ、何で私たちはこんな場所にいるの・・・?」
レミリア「私たちの存在があいつらにとって邪魔だからよ・・・」
フラン「あいつらって・・・誰だっけ?」
レミリア「私たちの・・・親よ」
フラン「親・・・?」
レミリア「そう親よ」
レミリアがそう呟いた時に扉が重苦しい音を立てて開き、2人の人物が入ってくる
レミリア「来たわね・・・」
母親「親に向かって『来たわね』って何!?」
ガッ
レミリア「ぐっ・・・」
フラン「お姉様!?」
レミリアの言葉に苛ついた母親がレミリアを蹴飛ばす
それによって倒れたレミリアに心配したフランがしがみつきにいく
父親「お前もいちいちうるさい!」
フラン「きゃっ!?」
父親がレミリアにしがみついているフランを引き離し、そして殴る
何故こんな親なのか?
実は生まれてすぐの頃は普通の優しい両親であった。
普通に接し、普通に育て、普通に姉妹を愛していた一般的なごく普通の親だった。
それが今のように急変してしまったのはつい最近の事である
最近、紅魔館では1人の医者が訪れた
その医者は代々からスカーレット家に仕えており、
何代目から仕えているのか年齢はいくつなのかは定かではない
噂では初代から仕えているという噂もあるがそれを含めて謎に包まれたままという存在だがレミリアたちの両親も小さい頃からお世話になっている
そんな医者が何故訪れてきたかという理由は両親がある検査をお願いしたからだった
その検査とは『吸血鬼検査』の事である。
代々からスカーレット家には吸血鬼の血が流れているという噂があり、実際に何代目かに血が流れていたり流れていなかったりする。
その血の繋がりは不規則で先代は繋がっていないはずが次の代は繋がっているという普通では有り得なく、
そして常識を超えた家系、それがスカーレット家の一種の特徴。
それをその医者が何らかの方法により調べている。
そして医者の診断は・・・

『姉妹は吸血鬼である』
と判断された・・・

レミリアたちの両親は2人とも吸血鬼ではなく普通の人であり、そして自分の娘たちには普通の人間であって欲しかった
しかし・・・現実は実に残酷で冷酷なものだった
親の願いは儚く無残にも飛び散った・・・
その話を聞いたとき、親の子に対する愛情というものが薄れていき今度はその空いた感情が殺意という二文字で満ちていく。
自分の子供が吸血鬼、その言葉で狂気する両親。
その背後には過去という黒いものがあった
レミリアたちの親が幼いころ、周りの人達からは疎まれ、遠ざかれ続けてきた。
家族だけは味方だったと信じて生きてきた親の2人・・・
先ほども言ったようにこの家系、つまりはスカーレット家の家系は吸血鬼の噂で
吸血鬼の血が流れているという噂があるためにこちらから接しようとしても人たちは2人から逃げるように去っていった
幼いころに何故こういったことが起きたかにはもう一つだけ理由がある
それは身内にあたる存在からの差し金もいた、ということ。
『吸血鬼の一族であるスカーレット家は世間からは孤独であらなければならない。』
レミリアたちの親の親たちがそれがスカーレット家の在るべき姿と捉えてその為には
子供は傷つけても構わない、そういう判断だった・・・
子供ではなく自分たちが考えた家系の在るべき姿を優先した結果が今の2人を作り出してしまった
それは余りにも悲しい現実としかいいようが無かった
そして吸血鬼を憎んだ親の2人は今現在で自分たちの娘が吸血鬼と判断されてからは、こう信じ込んだ

『この娘達は自分の娘ではない、今まで苦しめてきた元凶。私たちの生活を狂わせてきた吸血鬼。』
だと・・・

そして、話は現在に至る
レミリア「私たちを虐めたところで何も起きるわけが無いのに愚かね、あなたたちは」
母親「お前たちに私たちの苦しみの何が分かる!?」
父親「ずっと世間から疎まれてきたんだ!お前ら吸血鬼のせいで!!」
レミリア「自分たちがそれをされたからと言って私たち娘にも同じことをして繰り返す、それじゃ哀しみが哀しみを呼んで連鎖を起こすだけ!大人がそれを分からないの!?」
父親「黙れ!!」
レミリアの言葉を聞いた父親が怒りに耐えきれずに拳を思い切り振り抜く
フラン「やめて!お願いだからお姉様だけは!」
父親「もういい、今日はこの辺ですましておく」
母親「そうね」
そういった親2人がレミリアたちを残して部屋を出ていった
フラン「わたし、もう疲れたよ・・・」
レミリア「ねぇフラン?どうして私たちがあいつらに虐められるか分かるかしら
?」
フラン「私たちが吸血鬼で吸血鬼が憎いから・・・、だよね?」
レミリア「半分は正解よ、でも半分は間違っている」
フラン「え?」
レミリア「私たちの親は私たち虐待することによって心を潰す気でいるわ」
フラン「つまりは殺す、って事?」
レミリア「いえ、違うわ」
フラン「じゃあ何なの?」
レミリア「私たちはまだ翼が生えていないでしょ?つまりはまだ完璧な吸血鬼としてはなっていないの」
フラン「確かに生えてないね・・・」
レミリア「そこで完全な吸血鬼に覚醒する前に心を壊しておいて、私たちを人として再教育を行う気だわ、多分ね。」
フラン「心を壊したら吸血鬼にならなくなるの?」
レミリア「完全には、ね。つまりは翼が生えていない今の状況で吸血鬼としての状態の成長が止まるって理論よ」
フラン「ほんとにそうなるのかな?」
レミリア「それは分からないわ。でももしそれが出来たのならばほぼ人間の状態で生きるって事になるわね。けど、それがどういう事を指しているか分かる?」
フラン「分からない・・・」
レミリア「今の心を壊すって事は今の私たちじゃなくなるってことよ」
フラン「あっ・・・考えてみれば・・・」
レミリア「今虐待されてきたことも含めて記憶、知能、全てを失うってことよ」
フラン「でもそれで幸せになるならそれはそれで・・・」
レミリア「フラン。あなたはあんな親に支配されて暮らす仮初めの生活を暮らしていくの?今の虐待を無かった事にしようとする卑怯なやつらに」
フラン「うー・・・絶対に嫌・・・」
レミリア「それなら話は簡単、後戻り出来ないように完全な吸血鬼になるのよ」
フラン「どうやって?」
レミリア「それは私にも分からないわ。時間を重ねることによってなるのか、はたまた何か条件を満たすことによってなるものなのか・・・。その機会が来るまで耐えるしかないわね」
フラン「・・・。」
レミリア「私の予想ではすぐにその分かれ道となる瀬戸際が来るわ」
フラン「どっちになるか・・・」
レミリア「その時が来るまでは分からないわね・・・」
レミリアの言葉を最後に会話が終わり、2人は薄暗い部屋の中で眠りについた

それから数時間が経っての事・・・
姉妹がいる部屋の外から足音が近づいてくる
それに気付いた2人が目を覚ます
そして、扉が開く音がする
ガチャ・・・ギィー・・・と重たく感じる音にフランが少し怯え気味になる
その様子を見たレミリアが大丈夫、となだめる
ここからレミリアとフラン、スカーレット姉妹の大きな人生を変える出来事が起きる瞬間であった・・・
レミリア「今日は鈍器なんて持ってくるなんて手っ取り早く終わらせるつもりみたいね」
レミリアの言う通り、親2人の手には木で出来た棒のようなものを持っている
母親「えぇ、これで殴ればすぐにすむでしょ?」
レミリア「心を潰す前に肉体を潰しておく、という案ね」
母親「さすが、幼いのに頭が良いわね」
父親「ちょっと痛い目を見るだけだ。すぐに楽になる」
レミリア「ふざけた事言ってると、殺すわよ?」
父親「何も出来ない癖に強がりやがって!」
母親「あんたから先にしようか!!」
姉妹の親2人が棍棒らしきものを振り上げレミリアに向かって振り下ろす
それをレミリアはまともに食らう
レミリア「っ・・・!?」
幼いレミリアが大人の本気の振りを耐えることは出来なく、大量に流血する・・・
そして、動かなくなる・・・
母親「やった?」
レミリア「・・・。」
父親「やったのか?」
レミリア「・・・。」
母親「やったみたいね」
父親「だな」
レミリア「・・・。」
フラン「そんな・・・!?そんなそんなそんな!?お姉様!?返事してよお姉様!?」
レミリア「・・・。」
返事が無いレミリアを見て愕然とするフラン、もはやその目は生きた心地をしていないような光の無い目をしていた・・・
父親「こっちは心が潰れたな」
母親「そうね」
フラン「はは・・・ははは・・・」
母親「さて、あとは・・・」
父親「おっ、おい!?こいつらの様子が変だぞ!?」
レミリア「・・・。」
フラン「・・・。」
倒れたままのレミリアから光が発し、背後から魔方陣と思わしきものが展開する
そしてフランもそれに応じているのか身体から光が発している
母親「まっ、まさか・・・!?」
父親「なんだ!?」
母親と父親が驚いた、その瞬間!
親2人の前には望んでいない光景が広がった
レミリアとフランの2人の背中から翼が勢い良く広がる
その意味が為すこと、それは完璧な吸血鬼そのものになったということだった・・・
しかし、レミリアは依然と倒れたまま、フランは姉がやられたショックで精神が壊れている
母親「かっ、覚醒なの!?どっ、どうせ見かけ倒しよ!!」
父親「だっ、だよな!?」
レミリア「・・・。」
父親「驚かせやがって!」
フラン「はは、ハハハ・・・、あははははハハハハハハ!!」
母親「なっ、何!?ひっ、ひぃぃ!?」
急に笑いだすフランに警戒する母親
だが、既に遅く、その肉体は、もはやこの世には存在しなかった・・・
父親「た、助けてくれ!?俺はお前の父親だろ!?」
フラン「・・・。」
父親「うわぁあぁ!?」
父親の方は光の無い目をしたフランに話し掛けた直後、フランによって無惨に八つ裂きにされた
姉妹の親達が死んだ後から数分後、レミリアの目が開く
そしてレミリアが目を開けて最初に見たその光景は血にあふれた床と父親の首を持つフランだった・・・
レミリアが周りの光景に困惑気味になりながらもフランに何かを言おうとして考えていると不意にフランの口が動く
フラン『わたし、殺しちゃった・・・』
声は発せられず口が動いただけだがレミリアは何を言ったかを理解し、フランをひたすら強く、強く抱きしめた
これがスカーレット姉妹の運命を変えた大きい出来事だった
その後に誰もいないはずの紅魔館に人の気配がする
その気配は段々とレミリアたちに近づき、部屋の前までくる
そして、その人物は姿を現した
???「誰かいないか、と探していたらこんな所に傷付いた小さな子供が2人いたとは・・・」
レミリア「誰!?」
レミリアが問いただしたその人物とは『ヴラド・ツェペシュ』その人だった・・・
姉妹はこの人物によって人生を大きく左右される・・・。


第2章<ツェペシュの死>
レミリア「あなたは・・・誰?」
レミリアが突如目の前に現れた人物に名前を問う
その問いに目の前の人物は応える
ヴラド「私の名前か?私の名前はヴラド・ツェペシュ、通りすがりでこの部屋に来たようなものなんだが・・・」
自分の名前を応えたヴラド・ツェペシュという人物にレミリアが質問を次々と続けていく
レミリア「人の館に通りすがりで通るわけないでしょ?」
ヴラド「ふむ、まだ幼いというのに頭の回転が良いようだ。単純に言わせてもらうと見てしまった、からかな?」
レミリア「見てしまった?何を見てしまったの?」
ヴラド「通りすがりって言うのはあれだが、この館の近くを通り過ぎる際に揉めている声がこの館から聞こえたものだからな。失礼だろうがそこの窓らしきものから君たちが傷つけられているのを見てしまったって事だ」
その言葉を言い終わったツェペシュは先程自分が見ていたであろう場所に指を差す
レミリア「こんなに人から離れた館に通りすがりご苦労ね」
ヴラド「まぁ、信じてくれとは言わない」
レミリア「それで?目的は何なの?」
ヴラド「質問が多いお嬢さんだ。目的とは?」
レミリア「人様の館に足を踏み入れてきたんだから何か理由があるんでしょ?」
ヴラド「ただ単に君たちが傷つけられているのを見て助けようと思ったんだが、いらないお世話だったかな?」
レミリア「見ての通りよ」
ヴラド「そうか・・・。君たちはこれからどうするんだ?」
レミリア「それは私たちの勝手でしょ?」
ヴラド「ふむ、幼い子供たちが2人だけで暮らせるわけがないな。それにこの館は広いのに従者が全くいないし、2人とも酷く傷付いている」
レミリア「だとしたらどうするの?」
ヴラド「よし、決めた。私は君たちが大人になるまでの間君たちの面倒をみよう」
レミリア「私たちに関わっても良いことなんて一つもないわよ?」
ヴラド「大丈夫だ。良いことなんてなくたっていい、関わった末路が例え悪い結果であろうとも私は君たちを放っておく事はできない。ただそれだけだからな」
レミリア「どうなっても知らないわよ」
ヴラド「もとより私は私の生きる理由が欲しかったんだ。まぁ大人としての使命感みたいなものもあるんだが・・・、とにかく生き甲斐が欲しかったから君たちが立派に成長するまでの手助けをしたいんだよ。いいかな?」
レミリア「どうせあなたのようなのは断っても無理矢理実行するでしょうし。勝手にすればいいじゃない・・・」
ヴラド「よし、それならまずは君の傷の手当てからしようか」
レミリア「傷の治りは吸血鬼だから人の何倍も早いでしょ?だからいいわ」
レミリアの言葉を聞いたツェペシュがレミリアの全身を見渡すがレミリアの身体には覚醒する以前にあった無数とも呼べる傷は無かった
ヴラド「そうだったかな?人の身体ではなくなってから随分と時間が経っているからかな?全くもって忘れていた。いや、生まれた時から人間じゃなかったかな?そんな些細な事はどうでもいいな」
レミリア「うろ覚えなのね」
ヴラド「今を生きている・・・。それは生まれた時のことより大事な事だと私は思っている」
レミリア「考えは人それぞれだからあなたがそう思うならそれはそれでいいわ。
これ以上質問するのはしんどいし、質問は終わりにするわ」
ヴラド「そうしてもらえると私も助かる。ところで一ついいかな?」
レミリア「何か気になること?」
ヴラド「すまないが君の隣にいる妹さんの事なんだが先程から喋らないようなのは、どうかしたのか?」
ツェペシュが先程から気になっていた事をレミリアへと尋ねる
フラン「・・・・・。」
レミリア「フランの事ね・・・」
ヴラド「あぁ、そうだ」
フランの事を聞かれたレミリアがその口を重たく開き、そして告げる
レミリア「フランは・・・最悪の覚醒をしてしまったのよ・・・」
ヴラド「最悪の覚醒とは具体的には?」
レミリア「吸血鬼の覚醒の条件、それが今分かった気がするの・・・。仮説の段階だけど吸血鬼としての覚醒する時の条件とは2つあって1つは肉体的による破壊寸前、もう1つは精神的による破壊寸前のどちらかかだと思うの。」
ヴラド「つまりは本人たちの危機的状況に吸血鬼の血が覚醒する、と推測したわけだな?」
レミリア「そうよ。あくまでも推測の範囲だけどね」
ヴラド「う~む・・・」
レミリアの話を聞いたツェペシュが理解をし、唸る
そのツェペシュが唸った後もレミリアは自分の推測した話で事を進める
レミリア「それで、私のしたその推測によると私は」
ヴラド「肉体的による破壊」
レミリア「そう。そしてフランは・・・」
ヴラド「精神的破壊・・・か?」
レミリア「・・・。」
ヴラド「成る程、それはすぐに治るようなものでもないな・・・」
レミリア「身体の傷はすぐに回復したって精神は結局人とは変わらないもの・・・。こればかりは・・・」
ヴラド「時間による復活を待つしかないのか・・・」
レミリア「精神は弄ってどうにかなる問題じゃない。あなたなら分かるでしょ?」
ヴラド「この世に生まれて数年しか経っていないとは思えない思考だな」
レミリア「今まであいつらにしてやられて精神を保つには年齢とは裏腹に子供みたいな感情的な精神ではなく、冷静な精神じゃないと生きていけないと思ったからよ・・・」
ヴラド「そして、その判断は君の妹は気付かなかった、教える時間が無かった。ということか?」
レミリア「・・・。」
ツェペシュが察した事にレミリアは静かに首を縦に振る
ヴラド「成る程な、それなりに君たち姉妹を理解してきた気がする。今すぐにでも君たちを支える大人が必要だ。先程も言ったがこの私に君たちの世話を・・・いや、君たちと過ごさせてほしい」
レミリアに許可を貰えるように深々と礼をするツェペシュ
それに応えるようにレミリアが言葉を返す
レミリア「私も先程言ったわ。勝手にすればいいって」
ヴラド「ありがとう。恩にきらせてもらおう。どんな結果になろうとこのヴラド・ツェペシュ、生きている限り全力で君たちの力になる」
レミリア「大人が堅苦しい挨拶を子供にしなくていいわよ」
ヴラド「礼儀というやつだ」
レミリア「何かよく分からないけど、よろしく頼むわ」
ヴラド「君も堅いような気がするが・・・」
レミリア「礼儀というやつよ」
ヴラド「そうか」
レミリア「そうよ」
ツェペシュはレミリアの話にやられたという風に笑い、2人の話はこれで幕を閉じた
フラン「・・・。」
そしてこれがあの事件への始まりとなる一歩だった・・・
時は少し過ぎ去って数日後、ツェペシュは紅魔館へ数人の従者を含めて移り住みを始め、今までの生活と違い、紅魔館は従者が増えたことにより賑やかとも言える生活へと変わっていた
ただ、1人だけは全く変わらずじまいだった
フラン「・・・・・。」
レミリア「フラン、今日の夜は外でツェペシュが特別な物を用意したそうよ」
フラン「・・・・・。」
レミリア「フラン・・・、あなたはいつになったら戻ってくるの・・・?」
フラン「・・・。」
レミリアはフランに対して話し掛けるがその会話はレミリアによる一方通行であり、フランは全て無反応であった
ヴラド「レミリア、フランの調子はどうかな?」
何かの準備をしていたツェペシュがレミリアたちがいる場所に訪れて話をする
その話の内容にレミリアはゆっくりと首を横に振る
ヴラド「そうか・・・。まだか・・・」
フラン「・・・・。」
レミリア「ところでツェペシュ?夜になったけど何をするの?」
ヴラド「まぁ、これを見てくれ」
それを言ったツェペシュが外にレミリアたちを連れていく
ツェペシュが連れていった先にあったものをレミリアが見て首を傾けながらツェペシュに聞く
レミリア「何なのこれ?」
フラン「・・・・。」
ヴラド「これは外の世界で使われているものなんだが」
レミリア「外の世界ってどういうことなの?」
ヴラド「あぁ・・・、それはいずれ分かるだろう。それより今はこれだ」
ツェペシュが注目してくれと言わんばかりに目の前の物に手を添える
レミリア「筒よね?」
ヴラド「筒と言えば筒だ。だがこれはただの筒じゃない、頭のいい人たちが試行錯誤の苦労をして、努力をして作ることに成功して覗き込むと宇宙(そら)の星たちを間近に見ることが出来る魔法のような筒、望遠鏡というものだ」
レミリア「へぇ~・・・宇宙を間近に見れる筒ね、いいものを持っているのね」
ヴラド「私もこれを見たときは感激したものだ。いつか他の者に見せてあげたくて友人から譲り受けた物なんだ」
レミリア「大事な物なのね」
ヴラド「今から大事な物になる」
レミリア「・・・?」
ツェペシュの言葉の意味に理解が出来なくて沈黙する
その後ツェペシュが息を吸って呼吸を整えてゆっくりと言った
ヴラド「これは友人から貰ってからは今まで私以外に見る者がいなかったんだ。だが今から大切な人、君たち2人の思い出になる物だから私にとっては今からが大事な物だ・・・」
そう発言したツェペシュにレミリアが笑い混じりに言葉を発する
レミリア「まるで年寄りみたいじゃない」
その言葉を聞いたツェペシュも笑い返す
ヴラド「知らないうちに歳になったかな?」
レミリア「そうなんじゃない?」
ヴラド「本当にか?」
レミリア「冗談に決まってるじゃない冗談!」
ヴラド「冗談でなければ私は引きこもっていたな」
レミリア「子供じゃないでしょ」
ヴラド「冗談だ」
冗談話に2人が笑い、話に花を咲かせるがやはり1人の反応はなくツェペシュの顔が曇る
ヴラド(レミリアは出会った頃に比べると表情が明るくなったな。あとは・・・)
フラン「・・・。」
ヴラド(フランだな・・・。いつになったら精神が戻るのだろうか・・・)
『戻ってきてほしい』その思いがいつか通じると信じて日々思い続けるツェペシュ
それを察したのかレミリアが少し心配そうな顔になる
レミリア「ツェペシュ・・・」
ヴラド「さて!望遠鏡で宇宙を見るか!」
ツェペシュは「自分よりレミリアの方が姉として辛いはず、私がレミリアに心配させてどうする!」と胸の中で叫び、気分を変えるために話題を戻す
レミリア「そうね」
ヴラド「このレンズと呼ばれる物に目を近付けてみると見えるはずだ」
レミリア「これで見えなかったら苦笑いしかしようがないわね」
ヴラド「まぁ大切に保管してきた物だから見えない訳がないと自信を持って言える」
レミリア「やけに張り切ってるのね。それじゃ、覗かせて貰うわね」
ヴラド「どうぞ」
ツェペシュの勧める望遠鏡という自分にとっては見るのが初めての物をレミリアは期待を半分、疑い半分の心で覗きこむ
レミリア「これは・・・」
ヴラド「どうだ?」
レミリア「・・・。」
望遠鏡を覗き込んだレミリアは目の前に広がる初めての体験に息を呑み込み、ツェペシュの問いに黙り込んだまま。
レミリアが見た光景は言葉には表す事の出来ない程に神秘的で星と星がぶつかり合い輝き続け惑星という大きなものがある事にただ、ただ驚愕するものだった
ヴラド「見えてるか?」
レミリア「えぇ見えてるわ。今見えてるこれは何?輪を描いているようだけど?」
ヴラド「土星という惑星だよ」
レミリア「へぇ~土星って言うのね。それじゃこれは何?」
ヴラド「それは月だ」
レミリア「これが月?」
ヴラド「あぁ、夜を照らす象徴のあの月だ」
レミリア「近付けて見てみると月ってこんな風に見えるのね」
ヴラド「うむ、すごいだろう?と聞いても望遠鏡に夢中になって今は聞こえてないか」
ツェペシュの言った通りレミリアは月を質問してからは目を輝かしたままずっと望遠鏡を覗いていてツェペシュの声は聞こえていなかった
レミリア「フラン!フラン!!この望遠鏡で月を覗いて見て!」
フラン「・・・。月・・・?」
望遠鏡ではしゃいだレミリアがフランを呼ぶ
その言葉に反応はしないと思われたが本人の反応は一言だけ呟いた
ヴラド(フランに反応が・・・!?)
レミリア「そうよフラン、月よ。この望遠鏡っていう道具のここを覗いてみて」
フラン「望遠・・鏡・・・?」
相変わらず光のない目のフランだがふらふらと望遠鏡まで歩いていく
その姿を見たレミリアがフランの手を取り手助けをする
レミリア「ほら、これが望遠鏡よ」
フラン「・・・。」
レミリア「覗いてみて」
フラン「・・・・・。」
無言のままだがフランはレミリアに言われた通り望遠鏡を覗いて少し間を置いてから覗くことをやめる
その後はいつもと変わらずじまいの無言な人形みたいに反応が無くなってしまった・・・
ヴラド「一瞬だけでも反応があったな・・・」
レミリア「ほんの少しだけど戻ってきてるわ」
ヴラド「近いうちに前の状態まで戻って来そうだな」
レミリア「そうね」
ツェペシュとレミリアの2人は諦めかけていたフランの事に対して希望の光が見えてきた事に喜び混じりに会話をする
望遠鏡を見終えた後の3人は自室に戻って睡眠に入った
その翌日から数日、紅魔館が騒々しく走り回るメイド達で賑わった
フランの意識が戻りつつある事に喜んだレミリアがフランの為に部屋を作ろうと地下室の模様替えを考案したらしい
ヴラド「この騒ぎは・・・何だ?」
ツェペシュが知らない合間にレミリアが行動を取っていた為にその驚きに言葉を漏らす
その時にツェペシュの目の前を通り過ぎようとしたレミリアがその呟きに応えた
レミリア「フランの部屋を作ってるのよ!」
ヴラド「フランの部屋を?」
レミリア「そう!フランの部屋よ!」
ヴラド「ほう、それまたどうしたんだ?」
レミリア「この間少し意識が取り戻しつつあったでしょ?」
ヴラド「あぁ、そうだな」
レミリア「だからフランが意識が取り戻した時にそれをプレゼントみたいな感じであげようと思って」
ヴラド「レミリアは妹思いな姉だな」
レミリア「フランが姉思いだったから今度は私の番かなって思って・・・」
ヴラド「姉妹の絆ってやつかな?」
レミリア「そんな感じだと思って貰っていいわよ」
ヴラド「まぁ、こればかりは姉妹でないと分からないな」
レミリア「そういう事で今完成するまでの間をメイドにして貰ってるのよ」
ヴラド「成る程、きっとフランが見たとき驚くだろうな」
レミリア「えぇ絶対に驚くはずよ!」
ヴラド「完成が待ち遠しいな」
レミリア「完成したら知らせるわね!」
ヴラド「楽しみにしてるよ」
フランの部屋の模様替えに必死で話をしてくるレミリアにツェペシュは笑って返事を返し、再び模様替えの続きをする為に走り去っていくレミリアに手を振って送った
実はフランの精神状態が戻って来ていると感じているツェペシュとレミリアだが、あの日以来フランは話し掛けても今まで通りの無言のままの状態が続いていた
『いつになったらフランの精神は戻ってくる?』と思っていた2人は今、必死に精神状態が戻るように色々な努力をしている
それからまた数日が経った頃、ついに模様替えが終了した
掛かった日数は1週間余りといったところだろうか、騒がしかった紅魔館のメイドたちも今では普通の日常を平々凡々と過ごしていた
張り切っていたレミリアも今はゆっくりとしている
ツェペシュは特に何をしたというわけでもなく何ら変わりはなかった
レミリア「ツェペシュ!やっと完成したわ!」
ヴラド「おぉ、とうとう完成したのか」
レミリア「外見だけじゃなくて部屋の広さとかも変えたから大分時間が掛かったわ」
ヴラド「広さを変えたのか。確かに時間が掛かるな」
新しく改装したフランの部屋の説明を聞いたツェペシュは、『何故1週間程掛かったのか。』という脳裏にある疑問が解けて頷く
その頷きを見てレミリアが話を進める
レミリア「完成したフランの部屋だけどどれだけ変わったのか見てみない?」
ヴラド「うむ、どんな部屋になったか気になるな。」
レミリア「でしょ?」
ヴラド「それならフランも一緒にどうかな?」
レミリア「フランを?」
突然ツェペシュから提案されたフランの同行という言葉にレミリアが疑問に感じた
その疑問をレミリアは声に出す
レミリア「フランは意識が戻ってからって先日言ったのに何で?」
ヴラド「フランの部屋だからな。意識が戻ってなくても見せるぐらいいいんじゃないのか?」
レミリア「別にいいけど・・・」
ヴラド「そうか。それじゃ、フランを迎えにいくか」
レミリア「えぇ、行きましょうか」
真っ直ぐ平然とフランの下へと歩くツェペシュ
だがレミリアは意識が戻ってから驚かせたいという気持ちだった為に納得半分、
不満半分と言った顔つきでフランがいる場所へと歩いていった
レミリア「フラン~、いる~?」
フラン「・・・・・。」
レミリア「あっ、いたいた」
ヴラド「いたか?」
レミリア「いたわよ」
フラン「・・・。」
レミリア「フラン、実はあなたの為の部屋を作ったの!それでフラン自身に部屋を見てほしいの。いいかしら?」
フラン「・・・・。」
言葉こそは発しなかったが僅かに首を縦に振った、ような気がしないでもないがそうでもないような感じだったがレミリアの目には何故かしっかりと頷いたように映ってみえた
レミリア「それじゃついてきて」
フラン「・・・・・。」
レミリアは立ち尽くすフランの手をとって地下の改装した部屋に足を向かわす
ツェペシュもそれに習って足を地下へと向けた
数分後、3人が地下室の入り口に着く
今までの雰囲気とは異なり、暗かったと表現するに相応しかった場所は真逆の明るいと表現するに相応しくなっていた
ヴラド「ほう、扉を開ける前から雰囲気が変わっているな」
レミリア「ツェペシュはこの場所は初めてだと思ったのに。この場所に来たことがあるの?」
ヴラド「まぁ館に移り住む時にある程度の構造を把握しようと思ってな。それに、何故か場所が違っていても君たちと出会った場所に感覚が似ていたな」
レミリア「それは、元々はあなたが見た場所じゃなくてここで行われたものだからじゃないかしら?」
ヴラド「ここの部屋で私が見たような事をあの部屋の前にここで同じ事が行われていたのか!?」
自分が初めてレミリアたちを見つける以前に虐待が行われていたのは承知だった
ツェペシュだったが地下に同じ部屋のようなものがあった事、ここでは月の光すらなく暗闇な事で改めて親の非道さに苛立ち、少し荒れ気味にレミリアに聞く
レミリア「そうよ、でもまだここで受けたものは軽かったわ。多分、少しためらいがあったのでしょうね」
ヴラド「結局はためらいが無くなったようだがな」
レミリア「まぁ落ち着いて。そういう意味でも暗い部屋が明るくなったのはいいことでしょ?」
ヴラド「む・・・まぁそうだな」
レミリア「だったらいいじゃない」
ツェペシュがレミリアに正当らしき事を言われた事で無理矢理に近いが頷いて会話が終了する
レミリア「さて、これが新しく出来たフランの部屋よ!!」
レミリアが扉に手を掛け両手で勢いよく開ける
そしてその部屋を見た瞬間のツェペシュは余りの変わりように驚きを隠せなかった
ツェペシュ「これは・・・広くなりすぎではないか・・・?」
レミリア「狭かったからどうせならリビングぐらいの大きさにしようと思ったのよ」
ツェペシュ「そ、そうか・・・。ん?そう言えば随分と女の子らしい部屋だな?」
レミリア「それはそうよ、女の子なんだから」
ツェペシュ「まぁ、そうだな・・・。それじゃフランを中で見せてやったらどうだ?」
レミリア「そうね。フラン、部屋の中を見てみて」
フラン「・・・。」
ツェペシュの促しでレミリアがフランの手を引いて部屋に入ろうとする
ここまでは何もなく順調というところだった
しかし、問題はこの後にあった・・・
レミリアが先に部屋に踏み入り次にフランが部屋に足を踏み入れる
その時フランの状態が一変し、急にその場で頭を抱えて呻き声をあげる
フラン「うぅ・・・っ・・・」
レミリア「フランどうしたの?」
フラン「う、うあ・・・あぁーー!?頭が、頭が痛・・い!痛いー!!」
レミリア「フラン!?」
ヴラド「レミリア下がっていろ!!」
レミリア「で、でもフランが・・・」
フラン「頭が痛い・・・嫌・・・何か、何か流れてくる・・・嫌あぁぁぁーー!!」
頭を抱えて首を横に振るフランに対して心配したレミリアが近寄ろうとするがツェペシュによってそれを止められる
でもそれをレミリアは振りほどきフランの下へと駆け寄って行った
レミリア「フランどうしたの!?」
フラン「う・・・ぁ・・・!」
レミリア「フラン!」
フラン「頭が・・・一気に押し寄せてくる・・・!」
レミリア「押し寄せてくる・・・?」
ヴラド(押し寄せてくる?もしや・・・この部屋の前の体験を身体が思い出して精神復活で急激な記憶のフラッシュバックが起こっているのか!?だとしたらまずい!!)
フラン「・・・!?」
フランの様子を見ていたツェペシュがフランの発言を拾い聞きフランが今頭の中で起こっていると感じた出来事の予想に焦りを隠せない
ヴラド(この場合は大抵記憶のフラッシュバックで混乱状態に陥っているから何をしでかすか分からない!)
レミリア「フラン・・・?」
フラン「お姉様・・・?」
レミリア「フラン、私が分かるの!?」
自分の事をお姉様と呼んだ事にレミリアは喜びを感じたが事態は喜べるものでは無かった
ヴラド「レミリア下がれ!!」
フラン「いや・・・嫌ーーー!?」
レミリア「フラン、大丈夫!?」
フラン「嫌あぁぁぁーーー!?」
ヴラド「下がれといってるのが分からないのか!!」
あまりの状況に焦りが頂点に達したツェペシュがレミリアの前に走っていく
そして、混乱したフランがレミリアに襲い掛かろうと腕を振り上げた時にツェペシュがたどり着き、フランはその振り上げた腕をそのまま下に振り下ろす
振り下ろした腕は爪によってそれは斬撃へと変わり、部屋に鈍い引っ掻き音がなる
レミリアの目の前では赤い液体のしぶきが上がり、その光景にレミリアが反応出
来ずにいた
レミリア「え・・・?」
ヴラド「レミリア!早く外に出ろ!!」
レミリア「なんで・・・?どうして・・・?」
ヴラド「くっ、聞こえていないのか!?」
一瞬の出来事に錯乱状態のレミリアをツェペシュが急いで抱え込み、扉の外に駆け抜ける
フラン「ああぁぁーーー!!」
ヴラド「ここにいろ!!」
レミリア「どうして・・・?」
ヴラド「閉めるぞ!!」
そう叫んだツェペシュが扉を閉めて、閉じた扉に魔方陣らしきものが浮かび上がる
ヴラド「止血をしなければ・・・」
レミリア「ツェペシュ・・・あなた・・・腕・・・」
ヴラド「これは仕方がない・・・」
レミリアが見たさきには左腕を無くしたツェペシュが立っていた
ヴラド「よし、止血は済んだか・・・」
レミリア「一体何があったの?扉が開かないけど何かしたの・・・?」
ヴラド「一旦落ち着くんだレミリア」
混乱をするレミリアに落ち着くように指示をするツェペシュだがレミリアの混乱は消えなかった・・・
レミリア「フランはどうなったの?」
ヴラド「私の予測ではフランは・・・。今までの最も記憶の深い部分にあったこの部屋の干渉によって急激な記憶の復活、フラッシュバックが起きたものだと思う」
レミリア「この扉の変な模様は・・・?」
ヴラド「これは魔方陣だな。外からも中からも私の認証が無ければ出入れが出来ないような感じになっている」
レミリア「それじゃフランは!?」
ヴラド「幽閉、ということだな・・・」
レミリア「幽閉・・・?生まれてから5年しか経っていない幼い妹なのよ!?」
自分の妹が幽閉される、この事実はレミリアにとって最悪の事実だった
その怒りをツェペシュにぶつけるがツェペシュはあくまでも冷静に話を続けた
ヴラド「それでも吸血鬼というのはいくら幼くても並大抵の対応をしてはならない。私の左腕がそれを物語っている」
レミリア「・・・。」
ヴラド「これからは私がいいと言うまでこの部屋へは入れない。分かったか?」
レミリア「・・・・。」
ヴラド「ひとまずフランの事は置いておく。あまりにも今のフランは危険すぎる」
レミリア「あなたが・・・あなたが部屋に入れろと勧めなければ・・・勧めなければ・・・!」
ヴラド「確かにこの原因を作ったのは私かも知れない。恨むなら恨んでくれても構わない、それでも決断は変えない・・・。フランは幽閉しておく」
レミリア「・・・。」
その決断に言葉を無くしたレミリアがその場で膝をつくように崩れさる
レミリア「せっかく・・・せっかく楽しく暮らせると思っていたのに・・・。こんな運命・・・こんな運命は酷すぎるでしょ・・・」
この呟きを最後に地下室のフランの部屋にツェペシュの許可なく入ることは出来なくなった

これから永い年月が経ち、姉妹誕生から約290年。
運命の日は唐突に訪れる
フランが幽閉されたあの日から紅魔館ではフランを怯えて地下室近くに人通りが無くなっていた
怯える理由は明白、紅魔館の中でも力があるツェペシュの左腕が消えた事にあった
そして永く経ちすぎた刻の中でついにツェペシュが動き出す
レミリア「ツェペシュ、あの時はほんと責めて悪かったわ」
ヴラド「あれは私が悪かったんだ。あの行動が適切だったかと問われればあれから285年と経った今でも分からない・・・」
レミリア「あれは誰だって予想が出来なかったからツェペシュだけの性ではないわ」
刻は充分経ったはずなのに2人は未だにあの出来事が正しかったのか、最善の策だったのか、その事が分からずにいた
しかし、それはもう過ぎ去った事で後戻りは出来ない。
今もまだフランは地下室へと幽閉された状態が保たれていた
ヴラド「そうだ、レミリア」
レミリア「どうかしたの?」
ヴラド「吸血鬼の身体と力は馴染んできたか?」
レミリア「えぇ、こんなに年月が経っているのについ最近になって力の安定感が出てきた感じね」
ヴラド「そろそろか・・・」
自分のした質問の返ってきた返答に納得いったのかツェペシュは頷く
レミリア「もしかして・・・行くの・・・?」
ヴラド「あぁ、フランの下へ・・・!私はあの娘を助けなければならない!!」
レミリア「それなら私も付いていかせてもらえるかしら?」
ヴラド「それは一向に構わないが力の安定がしてきた頃だからな。前みたいな暴発はないだろうが何があるか分からない。それでも付いていくと言うか?」
レミリア「こういう時に姉が動かなくてどうするのよ。永く・・・本当に永く待たせ過ぎた妹を迎えに動向させてもらうわ」
ヴラド「なら、行こうか」
覚悟を決めたという顔をしたレミリアにツェペシュは止めはしなかった
それが姉としての決断ならば仕方がないといった感じの感情を胸にツェペシュは地下室に足を運び始める
数分後、広すぎる館でようやく地下室の扉の前までたどり着く
レミリア「ツェペシュ・・・」
ヴラド「ん?何だ?」
レミリア「・・・。」
ヴラド「どうかしたのか?」
レミリア「いえ、フランを無事に地下室から出せてから言わせてもらうわ」
ヴラド「そうか、だったら早くこの部屋からフランを連れ出さないとな!」
レミリアの言葉にツェペシュは微笑みかけて気合いを入れ直す
そして、扉に手を掛けたツェペシュがレミリアに最終確認をとった
ヴラド「この扉を開けて中に入ったら何が起こるか分からない。いくらフランが力の安定が出来ていたとしても何をしてくるかは予想できない、いいな?」
レミリア「そんなことは承知の上よ。吸血鬼は一般常識なんて通じないという事くらいは私自身が吸血鬼なんだから分かっているわ」
ヴラド「なら開けるぞ?」
レミリア「えぇ・・・」
確認が済んだ後扉にあった幽閉をしていた魔方陣を取り除く
そして扉はゆっくりと音を立てて開き始める
扉を完全に開ききったその部屋の中で最初に目が付いたのはやはりフランであった
フランは部屋の真ん中で背を向けて立ち尽くしていた
まるで待っていたかのように。
フラン「・・・・・。」
レミリア「フラン!迎えに来たわ!」
レミリアの最初の言葉にフランがこちら側に身体を向ける
その後、フランの口が動いた
フラン「迎えにきたの?ここに閉じ込めたのはお姉様の方でしょ?」
レミリア「それは・・・」
フラン「何で親の方に味方しているの?」
レミリア「この人は親じゃないのよ、ツェペシュって言って・・・」
フラン「何で?ねぇ何でなの?」
必死にフランの言葉を返答しようとするレミリアだがフランの一方通行でレミリアの言葉はフランの耳に届いてはいなかった
ヴラド「どうもこちらの言葉が通じそうにない雰囲気だな・・・!」
レミリア「フランの誤解を何とか解けないの!?」
ヴラド「解けるものなら何とかしたいが・・・」
フラン「ねぇ何で!?」
ツェペシュとレミリアが話しをしている最中にも関わらずフランは翼を広げてこちらに向かってくる
その行動に身の危険を感じたツェペシュがその場で身構える
それとほぼ同時にフランは黒く、いびつで言葉に現すのは至難な武器のようなものを手に現す
レミリア「あれは・・・何?」
ヴラド「レミリア!逃げろ!!」
レミリア「えっ・・・?」
フランの起こす行動に何一つ反応出来ないレミリアをツェペシュは右腕だけで部屋の外に強引的に飛ばす
レミリア「きゃっ!?」
ヴラド「その扉を開く権限はレミリアに回す!むやみやたらと開くなよ!?いいな!?」
レミリア「何言ってるの!?3人で仲良く暮らすんでしょ!?何を死ぬ手前の人間みたいな・・・」
ヴラド「レミリア・・・。私は後悔はしていない。今までの日常、短いようで永かったが私はこの姉妹に会えて・・・本当に良かったと思う。だから最初に言っただろ?どんな結末になろうとも構わない。ただ、やっぱり後悔があるとしたら君たち姉妹の仲良く笑って過ごす日常が見れなかったことかな?」
レミリア「ツェペシュ・・・何言ってるの?私は3人で、3人で暮らすって願ってたのに・・・。どこにいくの!?どこにも行かないで!?」
ヴラド「レミリア・・・」
フラン「話は終わった?」
2人の会話が終わるまでツェペシュの目の前でフランは待っていた
その武器を持った手を上げた状態であとは振り下ろすだけといったような状況で・・・。
ヴラド「あぁ、話は終わった」
フラン「そう」
レミリア「フラン駄目ーーー!?やめて!!フランーーー!?」
ヴラド「レミリア!あとの事は任せた!!」
レミリア「やめてーーー!?」
レミリアがツェペシュに駆け寄ろうと走ろうとするが扉がツェペシュの最後の力により閉められていく
それによってレミリアが部屋の中へ入る事が出来なくなり、そして扉が閉まる少しの間でレミリアが見たもの聞いたものは館内全体に響き渡る大きさの爆発音と自分の顔と扉に付いた大量の血だった
閉まるほんの数センチで部屋の中からピンッという高い音と共に部屋の外へ小さい物体が飛んできて扉は完全にしまった・・・
レミリア「中から飛んできたこれは・・・ツェペシュの服に付いていた・・・」
レミリアが拾い取ったそれはツェペシュの服の胸のあたりに付いていた水晶のアクセサリだった
それを拾い上げたレミリアはひたすらその場で涙を流し続けた
返ってくる事のないツェペシュに対して、ずっと・・・
レミリア「うぅ・・・ツェペシュ・・・どうして・・・う・・・ぅ・・・ツェペシュ・・・ツェペシューーー!!」

今まで紅魔館を支えてきたヴラド・ツェペシュの死去。
この出来事をきっかけに紅魔館は大きく揺るぎ、長い間延期していた紅魔館の主はレミリアが就く事となった・・・



第3章(最終章)
<姉妹の絆>
あれからどれほどの時間が過ぎたのか・・・
それほど経っていないような気の錯覚を起こしてしまうようなぐらい遠すぎる年が経っていた
-フラン幽閉から約200年-
紅魔館の主の代理的存在ヴラド・ツェペシュの存在が消えて今はレミリア・スカーレットが紅魔館の現主人として浸透していた
レミリア「・・・。」
今まではツェペシュがいたからか幾分会話があったが今はレミリアとメイド達だけと言った現況。
館内のメイドも最早この年月では寿命が続く訳もなく減っていく一方かと思われたが未だにはっきりとしていないツェペシュの家系の方からスカーレットの家系への方へメイドを雇い移すように指示があったという謎の出来事により、まだメイドの数は保っているといった状況だった
ただ、レミリアはメイド達と大した会話があるわけでもなく、日と年だけが過ぎ去っていく。
このままずっと過ごして死んでいくまで生きていこうかという考えがある反面、フランを地下室からどうやって抜け出させるか。
それには自分は何をすればいいのか1人でずっとレミリアは悩んでいた
現在はつまりすぎた脳の息抜きに今更になってどうでもいいことに思考を回していた
レミリア「はぁ・・・今思えばツェペシュについて何も知らないわね・・・。どこからメイドをこちらに寄越してくれてるのかしら?」
その言葉に反応する人は近くにおらず、独り言として言葉が通り過ぎてゆく
やはり要らない事は考えないでおこうと感じてまたフランの話へと戻すしかなかった
レミリア「やっぱり・・・フランと分かり合うにはフランとやり合うような力がいるわね・・・。まずは対等に渡り合える力が無ければ落ち着かせることは愚か、話すら出来ないでしょうね・・・。」
そう捉えたレミリアは静かに手を見つめる
レミリア「フランのあの武器に対抗するには最近使えるようになったあの槍くらいしか・・・。悩んでいたって仕方ないわね。会いに行きましょうか、フランに・・・」
誰にも止められる事なく地下へレミリアはゆっくりと向かっていった
ほんの数回しか行っていない地下室もレミリアにとっては毎回何かを失ってきた辛い場所でしかない
フランの喜びを得るはずの予定がツェペシュ、姉妹の絆、妹の精神状態、あらゆるものが得るとは逆の出来事を引き起こし、自分はよりによって何故この場所をフランの部屋に選んでしまったのだろうと思わずにはいられなかった
そんな思いを掻き消すように「過去ではなく今からが大事」と自分の思いを上書きする
色々と頭の中で試行錯誤しながら歩いてようやくといった頃に地下のフランがいる部屋の前にレミリアがたどり着く
レミリア「さてと、気を引き締めないと。私に成すべき事は話し合い、殺し合いではないわ。年が重なって力のコントロールも充分できるはず・・・。よし!行くわよ!!」
意気込みを叫んだレミリアは扉の封印を解いて勢いよく開ける
フラン「・・・。」
レミリア「フラン・・・」
フラン「帰ってきたの?この前1人消えたのに度胸あるんだね、お姉様」
レミリア「一度は心が折れかけもしたわ。でもフラン・・・私はあなたを迎えにきたのよ!」
フラン「結局は綺麗事でしょ!?」
逢うたびに、顔を会わせるたびに、嫌気がさす
自分は1人残された、唯一の味方だと思っていた姉にも裏切られた
フランの頭の中には憎悪で埋め尽くされていた
レミリア「あなたは勘違いをしてる!!」
フラン「さきに裏切ったのはお姉様でしょ!?」
レミリア「話を聞いて!」
フラン「うるさい!!」
レミリア「フラン!!」
フラン「うぁぁぁぁ!!」
レミリア「話を聞いてって言ってるのに!」
分かち合う事のなくなった姉妹がお互いに翼を大きく広げ自分達の各種武器を手に持ち2人が地面を踏み込みお互いを目指して飛ぶ
フラン「『禁忌』レーヴァテイン!!」
レミリア「『神槍』スピア・ザ・グングニル!!」
フラン&レミリア『『はあぁぁぁーーー!!』』
2人の叫びとともに武器が交わり壮絶な爆発音が紅魔館全土に響き渡る
その爆発音を聞いたものは『自分は死んだ』と錯覚を起こさせる程生きた心地を損なうものだった
レミリア「くっ・・・どうして・・・、どうして話を聞いてくれないの!?」
フラン「・・・。」
レミリア「私は!私はあなたと普通に暮らしたいだけ!!普通に一緒にいたいだけなのに!?」
フラン「普通に・・・暮らす・・・?」
レミリア「そうよ、普通に暮らすの・・・」
普通に暮らすと言う言葉をレミリアから聞いたフランは顔を俯かせて歯を食い縛る
その直後に顔をゆっくりとあげて叫んだ
フラン「ふざけたことを言わないで!!」
レミリア「ふざけてなんかいない!!」
フラン「あんたなんか・・・あんたなんか死んじゃえばいい!」
レミリア「フランの力が強すぎる・・・!」
フラン「『禁弾』スターボウブレイク!」
レミリア「一回力でねじ伏せるしかないわね・・・。勝てるか分からないけどやるしか!『紅符』ブラッディマジックスクウェア!」
地下では常人の脳では理解しがたい光景が広がっていく
お互いの出す技がお互いの技を粉砕し、部屋の中ではフランの出した無数の矢とも呼べる攻撃とそれに対するレミリアのその空間まるごとが刃と思える数のナイフで埋め尽くされていた
しかしそれでも闘いは終わりを告げる事がなく技の繰り出し合いは続いた
レミリア「『紅符』不夜城レッド!」
フラン「そんな技で勝とうなんて馬鹿げてるよお姉様。もっともっと相手の存在を消す気でないと!!『禁忌』レーヴァテイン!」
レミリア「そうそう同じ技には・・・!」
フラン「同じ技だからって同じ使い方するとは限らないよ?」
レミリア「え・・・?ぐふ・・・がはっ・・・」
先程とは違い斬る為にではなく投げる為にレーヴァテインを使ったフラン
その読みが足りなかったレミリアは直撃を免れなかった
急所に当たってしまったレミリアは床に膝をつき口から吐血する
誰が見てももう一度飛べる余力は無さそうな雰囲気だった
フラン「無理しない方がいいよお姉様。肺が潰れたはずだし大人しく殺されたら?」
レミリア「だっ、誰が・・・殺されるのよ・・・!私はまだ戦える!」
フラン「往生際が悪いんだね、お姉様は。でも嫌いじゃないよ?だって壊しがいがあるしね」
レミリア「まだ・・・まだ倒れるわけには・・・いかないのよ!!」
フラン「もっと楽しませてよお姉様!」
レミリア「くっ、『天罰』スターオブダビデ!」
フラン「お姉様は頑張り屋さんだね」
必死の力で出したレミリアの技も軽くフランにあしらわれる
フラン「それじゃ次はこっちだね!私の今までの思い・・・ここでぶつける!『禁弾』過去を刻む時計!」
レミリア「避けられない・・・。私は・・・こんなところで・・・」
フランの圧倒的な力に突き刺す先程の傷、レミリアは諦めかけて抵抗出来ずにそのまの状態から動かなかった。
否、動けなかった
レミリアに弾幕がたどり着くといった時、フランの技が消える

『呪咀』ヴラド・ツェペシュの呪い

その技の発動の目の前には人の形をした黒い靄がレミリアには見えた
レミリア「ツェペシュ・・・。最後の最後までやってくれるわね・・・私に望みを懸けて・・・。」
フラン「何を1人で呟いているのお姉様?頭おかしくなっちゃった?」
フランのかけてくる言葉にレミリアは微笑み、床に倒れていた身体を起こす
レミリア「フラン!フランドール・スカーレット!!あなたは愛されていた!あなたは愛しくされてきたのよ!!」
フラン「誰のこと?もしかしてこの前死んだやつの事思い出して頭が壊れたの?どうせ愛されていたのはお姉様でしょ?それで愛されていた人を私が殺して憎くてここにきた・・・。そうでしょ!?」
レミリア「確かに私はあの人が亡くなって哀しかった・・・。でもそれ以上に自分が不甲斐なかった!!どんだけ悔やんだって戻ってきはしないけど私は力の足りなかった自分が悔しかった!!」
フラン「もううるさいから死んでよ、お姉様?『禁忌』フォーオブアカインド・・・」
レミリア「なっ・・・フランが・・・」
レミリアは目の前で起きている出来事に言葉を失い、どこからともなく床から他のフランが3、4人といった辺りだろうか。
突如床から現れた数人の自分の妹に驚いていた
フラン「驚いた?私はね。遊び相手がいなくて寂しかったの。だから自分を作って自分で遊ぶ事にしたの」
影フランA「でも今日はお姉様もいることだし」
影フランB「この人数をお姉様が遊んでくれるんだよね?」
影フランC「すぐに壊れるかな?」
フラン「それはお姉様次第でしょ」
フラン&影フラン『『それじゃあお姉様、すぐに壊れないように頑張ってね』』
本人を入れて4人のフランがレミリアに微笑みかける
レミリア「来るなら来なさい・・・。自分の分身じゃなくても遊び相手がいるって事教えてあげるわ!!」
限界に近い身体に鞭打ってレミリアは再び空を飛ぶ
よろけながらだがそれでもレミリアは覚悟を決めた
愛する大事な妹を救うために。
レミリア「飛んだのはいいけどやっぱり身体の自由が・・・」
影フランB「そんなんじゃすぐに死んじゃうよ?」
影フランA「そうそう。ちゃんと遊び相手になってくれないと」
影フランC「それじゃどれだけ早く殺せるか、やってみよ!」
影フランB「私からいくわ。『禁忌』恋の迷路!」
レミリア「間に合わ・・・ない!?」
動く事の出来なかったレミリアの心臓に弾幕が貫く
フラン「早かったねお姉様。もっと楽しませてくれると思ったのに」
影フランB「がはっ、げほ・・・ゲホ・・・」
影フランA「え・・・?」影フランC「何?何が起きたの!?」
心臓が貫かれて吐血をしたのはレミリアではなく影のフランの1人だった
目の前の自分の分身がダメージを負ったのに原因が分からなくてフランたちは戸惑う
フラン「なんで・・・?」
レミリア「私には・・・妙な力があるの・・・。ちょっとした運命なら変える事が出来る力」
フラン「運命を変える程度の能力・・・」
レミリア「残り影はあと2人!『必殺』ハートブレイク!!」
影フランA「しまった!気を取られてる内に!?」
レミリアの技はフランと全く関係ない場所に命中し地下室から空の星が見える大きな穴を天井に空けた
影フランC「どこを狙ってるの?遊んでくれるんじゃなかったの?興醒めだよ・・・」
影フランA「待って!様子がおかしい!」
フラン「・・・。」
フランの分身が言ったようにフラン本人は空を眺めたまま動かなかった
レミリア(少しだけ感じた可能性に懸けてみたけど反応は・・・)
フラン「月・・・?私は月をあの部屋の中でしか見ていない・・・はず」
レミリア「・・・・・。」
フラン「あれ・・・?私は間近で月を見た・・・?大きな月を見た・・・?」
影フランA「どうしたの?あなたは外になんか出ていない」
レミリア「惑わされないでフラン!」
フラン「私は・・・私は何処かでこれを・・・。あぁ・・・そうだ・・・。全て思い出した・・・。私は・・・私はこの手で殺したんだ・・・。私が意識が朦朧な時に今まで育ててくれたあの人を殺したんだ・・・」
レミリア「・・・。」
正気を取り戻したと表現するのか、フランは青ざめた顔で言葉を呟き続ける
それをレミリアは見つめることしか出来なくて、妹を助けようとフォローしよう
と考えるが何も出来なくて黙ることしか出来なかった
その間にフランの様子は一変し身体が震えはじめる
フラン「怖い・・・怖い怖い!どうすればいいの!?」
影フランA「私は私自身を破壊すればいいのよ、ね?私?」
フラン「そっか・・・私が死ねばいいんだ・・・」
影フランC「そういう時の手助けの意味でも私たちを作ったんでしょ?」
フラン&影フラン『私は死んじゃえ』
レミリア「くっ・・・、予想はしていたけどこれ程何て・・・。分身が本人を傷つけると言うの!?」
影フランC「それが私の私に対するお願い」
影フランB「邪魔しないでお姉様」
フラン「あ・・あぁ・・・うぅ・・・」
レミリア「分身ごときが本人の事を分かろうとしなくていい!さっさと消えなさい!!」
飛ぶのには厳しい状態での羽をレミリアは大きく広げる
レミリア「チャンスは一度・・・。気合いを入れ直すのよレミリア・スカーレット!!『夜王』ドラキュラクレイドル!!」
地面すれすれにまで体(てい)を低くしたレミリアが目にも止まらぬと言った速さで影フランの1体の前まで滑空して爪の斬撃を喰らわせる
影レミリアC「あ・・れ・・・?いつの間・・・に?」
フラン「もう嫌、嫌ーーー!!早く殺して!!」
レミリア「正気を保ってフラン!」
影フランA「もう遅いよお姉様」
影の呟きに反応するかのようにフラン本人の身体が光り始める
その光りは弾幕となり、狙い無しに四方八方に飛び散った

『秘弾』そして誰もいなくなるか

これによる散らばる弾幕をレミリアは必死に当たらないように残り少ない身体力でぎりぎりを避け続ける
避ける方へと専念していた為、レミリアはフランに近付けなくなっていた
レミリア「くっ・・・!?フランに近付く事が出来ない!?」
影フランA「お姉様はそこで見ていてよ。自分の妹が殺されるところを・・・」
フラン「あっ・・・う・・・」
影フランの手には幾度となく驚異になってきた武器、レーヴァテインが握られ、
本人の方へと歩いていく
レミリア「間に合え私の最後の余力を費やして!!届け!『神槍』スペア・ザ・
グングニル!!」
影フランA「『禁忌』レーヴァテイン・・・」
レミリア「間に合えーーー!!」
フランの分身とレミリアの叫びの数秒後、紅魔館の地下室で壮大な爆音とともにいつもの静寂を取り戻す
そして目の前に広がる光景は分身のフランに刺さる「槍、グングニル」と「剣、レーヴァテイン」が刺さるフラン本人だった
影フランA「かはっ・・・けほ・・けほ・・・私の勝ちね・・・お姉様・・・?」
フラン「・・・。」
レミリア「がはっ・・・ゲホけほケホ・・・」
吐血する分身のフランに続いて吐血したのはフラン本人ではなくレミリアの方だった
影フランA「何で・・・?」
レミリア「運命を変えて・・・潰れるはず・・だった・・・フランの心臓を・・私の内臓が潰れる・・・ように・・・変えたのよ・・・」
影フランA「あなた・・・どうしてそこまで・・・?」
レミリア「だってフランは・・・私の妹だもの・・・」
影フランA「そっか・・・。私たちは、『フラン』はお姉様に愛されていたんだ・・・」
床に倒れ伏したままでゆっくりと喋るレミリア
その顔は微笑んでいた・・・
やっと・・・やっと永い時を経てここまできたという安堵の意味も込めた表情・・・
それを見た分身のフランもようやく気付いたという様子の顔を浮かべレミリアの微笑みに微笑みを返して崩れて消え去った・・・
フラン「馬鹿じゃないの・・・?どうして私なんかの為に・・・お姉様・・・」
レミリア「妹だから・・・愛している唯一1人の・・・愛しい妹だから・・・」
フラン「分からない・・・分からないよお姉様・・・。今まで散々酷い事をしてきたのに・・・」
涙を浮かべてその涙が頬を伝うフランにレミリアはその涙を精一杯の力で拭いとり、精一杯の笑顔をフランに向けた
レミリア「フランはただ・・・あの2人に怯えていただけ・・・あなたは今から自由の身よ・・・フラン・・・」
フラン「お姉様・・・?死なないでよ・・・?ねぇ・・・ねぇってば・・・。お姉様死なないでよ死んじゃいや・・・、お姉様ーーー!!」
先程までフランの頬に流れていた涙を拭き取った腕は力なく床に落ち、拭われなくなったフランの頬には大粒の涙が止まることなく溢れていた・・・
そしてレミリアはその場で静かに目を閉じた・・・
レミリア「これで・・・私も・・・」
かつしてフランは紅魔館で自由の身になった
沢山の代償を得て・・・



エピローグ<こうして私はここに生きている>

拝啓、親愛なるヴラド・ツェペシュ公へ

姉妹の絆を取り戻してあれから5年の年月が経ちました
あの娘もすっかり紅魔館に馴染んで楽しく暮らせてるみたい
色々とあった今までの人生だけどどれも今を築くために必要なことだったと思う。
何よりあなたのおかげで紅魔館は今も賑やかで飽きない明るい屋敷になってます

今を生きている・・・あなたのその言葉を今になって理解しました
だからここに色々と書きたい事はあるけれど1つだけ綴っておこうと思います

『こうして私はここに生きている』
-紅魔館主 レミリア・スカーレット-

咲夜『お嬢様~お茶の時間ですよ~』
レミリア「今行くわ」
部屋の外からメイド長咲夜の声が聞こえて自室で書いた手紙を封筒に入れ、机の上に置いて席を立ったレミリアは部屋を出ていった
フラン「ねぇねぇ今日のおやつは何♪」
レミリア「慌てないのフラン」
咲夜「妹様の好きな甘い苺ショートですよ」
フラン「やった~♪」
咲夜「妹様はせっかちですね~」
レミリア「ほんと・・・せっかちよね~」
フラン「だってお姉様とも話したいし咲夜の作るデザートも食べたいんだもん☆」
その言葉を聞いて3人は顔をそれぞれ見合わせて笑う
レミリア「今日も紅魔館は平和ね」
フラン「そうだねお姉様!」
レミリア「あれ咲夜は?」
フラン「消えたね」
先程まで3人で話していたはずなのに周りを見渡しても咲夜はいないことに気付く姉妹
姉妹が探す中咲夜は紅魔館野外にいた・・・

???「あの姉妹は元気にしているか?」
咲夜「えぇとっても」
???「そうか。姉妹の絆はいいものだ」
咲夜「中へ寄って行かないのかしら?」
???「遠慮しておく」
咲夜「あなたに聞きたいことがあるのだけど・・・」
???「ん?何かな?」
咲夜「私を吸血鬼ハンターとして育ててお嬢様と私が戦うように私を仕向けて今のような生活になるとあなたは計算していたわけかしら?」
???「さて、何の事やら・・・」
咲夜「じゃあ最後に1つだけ、何故紅魔館にあなたは通りすがったのかしら?」
???「それはある人物に頼まれてな」
咲夜「誰に?」
???「   。」
咲夜「え?何て言ったの?」
???「それじゃ」
咲夜「待って!」
咲夜が聞いた質問を答えた人物の言葉は突風によってかき消され、もう一度聞き直す時にはまた突風がきて目を閉じてしまい、目の前にはただ広い紅魔館の庭が広がっていた・・・
咲夜「もう二度と会うことは無いでしょうね・・・」
広い庭での咲夜の呟きが終わったあたりから館の方から声が聞こえてくる
レミリア「咲夜~まだ紅茶入れてないわよ~」
咲夜「今行きますお嬢様!」
フラン「はやくはやく~!!」
咲夜「急かさないでください妹様~・・・」
フラン「だって~・・・」
レミリア「はいはいフラン、我慢我慢・・・」
フラン「は~い・・・」
咲夜「ふふ・・・」
姉妹のやりとりに咲夜は微笑み浮かべて2人を部屋に連れていった
咲夜(さようなら・・・ツェペシュ公・・・)

-END-

オマケNGコント集
やっぱりパロディが欲しいと言う著者と読者の為に特別に映画でのエンディング等であるNGコント集的風味をご用意してみました!
読まない人はスルーで読む人はどうぞごゆっくりと~

第1章
Take1
レミリア「私たちの存在があいつらにとって邪魔だからよ・・・」
フラン「あいつらって・・・誰だっけ?」
レミリア「・・・。」
フラン「・・・。」
レミリア「誰だっけ?♪」
フラン「カットーーー!!お姉様が忘れてどうするの!?」
レミリア「いや~ははは」

Take2
レミリア「私たちの存在があいつらにとって邪魔だからよ・・・」
フラン「あいつらって・・・誰だっけ?」
レミリア「あれよあれ金属生命体エロス!!」
フラン「ごめん・・・間違いなくカットだよ・・・」

Take1
レミリア「今日は鈍器なんて持ってくるなんて手っ取り早く終わらせるつもりみたいね」
母親「そうよ・・・ド○キーを持ってきたのよ」
フラン「鈍器じゃなくてド○キー連れてきちゃった!?」
ド○キー「ウホ?」
母親「いや、いるかな~って思って。オホホホ」
レミリア「駄目だ・・・母親もド○キー化してる気が・・・。さっさとTake2いきましょう・・・」

Take2
レミリア「今日は鈍器なんて持ってくるなんて手っ取り早く終わらせるつもりみたいね」
母親「ド○キーよ」
レミリア「ド○キーの下りはもういいって!!え?何?ド○キー欲しいの!?勝手に飼えばいいじゃない!!」
母親「いや、父親が飼いたくて仕方なくてね~」
父親「何だか・・・欲しいじゃん・・・」
レミリア「元いた場所に返してこーーーい!!」
フラン「カットカットカット~」
レミリア「そりゃカットになるわ・・・」

第2章
Take1
ヴラド「すまないが君の隣にいる妹さんの事なんだが先程から喋らないようなのは、どうかしたのか?」
レミリア「フランの事ね・・・」
ヴラド「あぁ・・・」
レミリア「フランは・・・」
フラン「ちょっとお姉様静かにして~ジェンガが崩れる~」
レミリア「1人でやって楽しい・・・?」
フラン「うん♪」
レミリア「あっ、そう・・・」

Take2
ヴラド「すまないが君の隣にいる妹さんの事なんだが先程から喋らないようなのは、どうかしたのか?」
レミリア「フランの事ね・・・」
ヴラド「あぁ・・・」
レミリア「フランは最悪の覚醒をしてしまったのよ・・・」
フラン「1人ジェンガ出来た~!」
レミリア「1人ジェンガが出来る覚醒よ・・・」
ヴラド「何の役にも立たないな・・・」
フラン「集中力が上がるよ!」
ヴラド&レミリア「あっ、そう・・・」

Take1
レミリア「大人が堅苦しい挨拶を子供にしなくていいわよ」
ヴラド「礼儀というやつだ」
レミリア「礼儀ならお金頂戴!!」
ヴラド「えぇ!?」

Take2
レミリア「大人が堅苦しい挨拶を子供にしなくていいわよ」
ヴラド「礼儀というやつだ」
フラン「礼儀ならお金頂戴!!」
レミリア「今度はあなたが言っちゃうの!?」
フラン「うん☆」
ヴラド「カットだな・・・」
レミリア「ごめん・・・」

Take1
レミリア「フラン~、いる~?」
フラン「えっ・・・?」
レミリア「あっ・・・」
ヴラド「いたか?」
フラン「着替え中だよ!!」
レミリア「ごめん、やらかしたわ♪」
ヴラド「はっはっは・・・」
フラン「レーヴァ・・・テイン!!」
ヴラド「ぬあああぁぁぁ・・・」

Take2
レミリア「フラン~、いる~?」
フラン「・・・・・。」
レミリア「あっ、いたいた」
フラン「あれ?ツェペシュは?」
レミリア「ベッドで横たわってる」
フラン「駄目じゃん!?」

Take1
ヴラド「止血をしなければ・・・」
レミリア「ツェペシュ・・・あなた・・・腕・・・」
ヴラド「しまった!?」
レミリア「どうしたの!?」
ヴラド「切り落とさなくてはいけないのは左腕なのに右腕を切り落としてしまった!?」
レミリア「どっちでもよくない!?」
ヴラド「そこはこだわらないとな」
レミリア「くっつくの?」
ヴラド「接着剤でいけるだろ」
レミリア「え・・・?」

Take2
ヴラド「よし来いフラン!!左腕だ!!左腕を狙うんだぞ!!」
フラン「とおりゃああーーー!!」
ヴラド「おぃぃぃーーー!!それさっき接着剤でくっつけた右腕ーーー!!」
レミリア「今日も紅魔館は平和ね~」

Take1
レミリア「ツェペシュ・・・」
ヴラド「ん?何だ?」
レミリア「・・・。」
ヴラド「どうかしたのか?」
レミリア「口臭い・・・」
ヴラド「え・・・?」

Take2
レミリア「ツェペシュ・・・」
ヴラド「ん?何だ?」
レミリア「・・・。」
ヴラド「どうかしたのか?」
レミリア「歯磨きしながら歩かないで・・・」
ヴラド「えっ、駄目なのか!?」
レミリア「・・・。」

Take1
フラン「話は終わった?」
ヴラド「あぁ、話は終わった」
フラン「そう」
レミリア「フラン駄目ーーー!?やめて!!フランーーー!?」
ヴラド「レミリア!あとの事は任せた!!」
レミリア「やめてーーー!?」
ドーン←爆発音
ヴラド「あはぁん・・・」
レミリア&フラン『気持ち悪いわ!!』

Take2
フラン「話は終わった?」
ヴラド「あぁ、話は終わった」
フラン「そう」
レミリア「フラン駄目ーーー!?やめて!!フランーーー!?」
ヴラド「レミリア!あとの事は任せた!!」
レミリア「やめてーーー!?」
ヴラド「・・・。」
フラン「・・・。」
ヴラド「無理無理無理!やっぱり無理!!心の準備が整って・・・」
フラン「うるさい♪」
ヴラド「だよな☆」
ドーン←爆発音Take2
ヴラド「ああぁぁぁーーーい!!」
レミリア「ツェペシュ・・・」

第3章
Take1
レミリア「間に合えーーー!!」
影フランA「かはっ・・・けほ・・けほ・・・私の勝ちね・・・お姉様・・・?」
フラン「・・・。」
レミリア「がはっ・・・ゲホけほケホ・・・ミスして心臓と入れ替えた・・・」
バタッ・・・
影フランA「ちょっ!?お姉様!?お姉様ーーー!?」

Take2
影フランA「ほんとに大丈夫なの?」
レミリア「えぇいけるわ・・・」
影フランA「何も撮影の為にそこまでしなくても!?」
フラン(撮影とか言っちゃってるよ・・・)
レミリア「いいからいくわよ」
影フランA「了解・・・」

レミリア「間に合えーーー!!」
影フランA「かはっ・・・けほ・・けほ・・・私の勝ちね・・・お姉様・・・?」
フラン「・・・。」
ヴラド「がはっ・・・」
フラン&影フランA「なんで!?」
レミリア「ふっ、1人で安全地帯で撮影するなんて甘いのよ!!」
フラン&影フランA「なんだってーーー!?」
ヴラド「俺はこの後密かに出番あるのに・・・」
ガクッ・・・
フラン&影フランA「えーーー!?」

エピローグ
Take1
拝啓、親愛なるヴラド・ツェペシュ公へ

紅魔館の主になりました
これで私もやりたい放題・・・
ふふふふ・・・この紅魔館を私の色に染め上げてやるわ!!
メイドに囲まれてハーレム状態よーーー!!
-紅魔館主 レミリア・スカーレット-

Take2
拝啓、親愛なるヴラド・ツェペシュ公へ

フラン・・・フラン可愛い
はぁはぁフラン・・・

私だけのフラン・・・

-紅魔館主 レミリア・スカーレット-

Take1
咲夜(さようなら・・・ツェッペリン・・・)
???「今心の中で噛んだよな!?悪質のある噛み方だったよな!?」

Take2
咲夜(さようなら・・・ツペシ・・・)
???「省略したよな!?明らか名前言う気ないよな!?何そのペプ○みたいなノリ!?」

レミリア&フラン『以上、とあるシーンのNGでした♪』

後書き
どうもこんにちは!
凛としてはこの長さは初めてです!!
これを清書していこうと思うと気が・・・
やれるだけやってみようとは思います♪
あと、ツェペシュの名前はヴではなくブラドだったりするみたいですけどそこは許してくださいね(苦笑
誤字脱字や文の意味がかみ合っていないところとかありますけど清書で修正しておきますので
今回は訂正せずそのままで^^;

ちなみに現段階での清書はこんな感じです↓


東方紅月夜-Blood Of Moon Night-

時は過去を遡り、紅魔館では咲夜という存在がまだ現れていない前のかなり古い話。
スカーレット姉妹のフランドールが生まれてからの年月で数字に表すと約290年といった頃に紅魔館である出来事が起こった。

『ヴラド・ツェペシュの死去』

その理由は明らかとはなっていないがこれは紅魔郷を大きく揺るがす出来事となった。
この出来事の発端を調べる為、語りだすは姉妹が誕生して5年程経った月日・・・
今彼女たち吸血鬼姉妹の過去の真実が暴かれる。

第1章<親に虐待を受けた姉妹>
-事の発端、姉妹誕生から約5年。-
「ねぇ、お姉様・・・私たちはいつになったらここから出られるのかな?」
とある場所にて1人の幼い少女がもう1人の少女へ話しかける。
時刻は空の真上に綺麗な満月が出ている時。
彼女たちは世間では有名な噂が広がっている館の姉妹で、姓はスカーレット。
先程喋り掛けた方の少女の名前は妹のフランドール・スカーレット、喋り掛けられた方は姉のレミリア・スカーレットである。
何故か姉妹は2人きりで疲れた感じの深刻な顔つきをしていた。
「あいつらが消えたら、じゃない?」
妹の質問に冷静に、そしてゆっくりと答えるレミリア。
しかし、その声には力が入っていなかった。
「もう限界だよ・・・」
下に俯きながら呟くフランの呟きにレミリアは
「耐えるしかないのよフラン・・・」
と答える。
耐えるしかないと言ったレミリアの言葉には何かに対する悲痛さと妹をなだめる
姉としての感情とが入り交じった複雑な感情が入っているように思える。
言い遅れたが今この姉妹がいる場所は紅魔館の端の端、収容所にも似たような暗さが滲み出ている部屋である。
そして2人をよく見てみると2人とも背中には吸血鬼の証である翼がまだ生えていない為、見た目は普通の人間そのものの姿に見える。
「ねぇ、何で私たちはこんな場所にいるの・・・?」
「私たちの存在があいつらにとって邪魔だからよ・・・」
この姉妹がこの部屋に来たのはつい最近の事で幼いフランにはその部屋にいる理由が分からなかった。
その理由を把握しているレミリアはフランの質問に言葉を返すがフランは頭の中がボーッとしているのか、
「あいつらって・・・誰だっけ?」
と聞いた。
それに対してもレミリアは
「私たちの・・・親よ」
としっかりと会話をしていく。
しかし今までの会話で笑うことはなく暗いままだった。


といった感じです!
この時点でも少し訂正点とかが^^;

最後のNGいりますかね?w
私的には欲しいんですけど数名がいらないらしいです・・・
そこのところはちょっと読んだ人の意見が知りたいかも・・・
こんな感じで小説を書いた理由は、これを漫画にしてみたかったのでそれの大雑把台本みたいな感じで、って言う事ですw
でも漫画かけなくて断念しました^^;
周りも漫画で書けば面白いと言う人が多かったです

後書きは以上で!!

それではまた後日♪
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コメント

非公開コメント

No title

おぉwww
ついに公開かwww
一読者として、そしてダチとしてはさすがの一言!
俺的にはやっぱ最後のNG集はいると思うよ!!d
いや~、なにはともあれおつかれさん!
これからもがんばれwww

No title

おおおぉ、これはすごい|ω・)いい話だなぁ・・・・・

あ、気付いてるとは思うけど一応・・・・影レミリアCになってる所あった|ω・)!

うーむ、うちも頑張らないとなぁ|ω・;)

最後のNG集はあってもいいと思いますよ~|ω・)ノ

まさかのドン○ーに不覚にも吹いてしまったジャナイカ(*ノノ)!

清書の方も頑張ってください!
プロフィール

ゆりしろ(ーωー@)♪

Author:ゆりしろ(ーωー@)♪
元:天使 凛です~

東方projectが好きです♪
紅魔館、星蓮船、腋巫女とかいいですね
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